◆お知らせ◆
米国CDCは、米国時間5月12日以降アメリカに空路で入国する外国籍の渡航者において、新型コロナウイルスのワクチン接種証明書の提示は不要と発表しました。詳細はこちら(英語)
◆以下は、2023年5月11日以前にアメリカへ入国する方への情報記事です◆
医学的な理由 (健康上の理由で) ワクチン接種ができない方において、ワクチン接種証明書の提示が義務化されているアメリカへの入国はどうなるのでしょうか?こちらの記事では、医療上の禁忌がある方がアメリカへ入国する際に用意しなければならない書類や、注意事項などについて、弊社のお客様の体験談をもとにご案内いたします。こちらのお客様は、ワクチン1回目を接種後、副反応が酷かったために、医師の勧めもあり2回目の接種を見送られていました。ご紹介する内容は、日本ご出発後、アメリカのニューヨーク州JFK空港よりアメリカへ入国する際に、実際に対応されたケースとなります。
アメリカ入国に必要なワクチン接種証明書
現在、アメリカへの入国条件として、(米国市民・永住者(グリーンカード保持者)・移民ビザ所持者を除く)すべての外国人は、新型コロナワクチン接種証明書の提示、宣誓書、および米国CDCへのお客様情報の提出が義務付けられています。ワクチン接種証明書の提示について、アメリカ行きの便に搭乗する18歳以上のすべての渡航者 (※米国市民・米国永住者および移民ビザ所持者を除く) は、ワクチン接種を終えていない場合、米国へのフライトへ搭乗することは出来ません。アメリカの入国条件の詳細はこちら。
ただし、ワクチン接種において一部の方については以下の例外が適用されます。1. 18歳未満の子供。2. 医学的にワクチンの接種が不可能な方。3. 緊急の渡航者で、適時にワクチン接種を受けることが出来ない方など。
健康上の理由によりワクチン接種ができない方のアメリカ入国
新型コロナウイルスのワクチン接種において、医療上の禁忌がある人で、日本からアメリカへ入国する際にワクチン接種証明書を提示できない場合、医学的根拠を証明する書類が必要となります。
下記は、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の公式ウェブサイト (ワクチン接種に関するQ&A)に掲載されている情報です。
Q : What do I need to show if I have a medical contraindication to receiving a COVID-19 vaccine?
A : You must show a letter from a licensed physician documenting the medical contraindication to the airline or aircraft operator before boarding a flight to the United States.
The letter
- ・Must be signed and dated on official letterhead that contains contact information (name, address, and phone number) of a licensed healthcare provider.
- ・Must clearly state that you have a medical contraindication to receiving a COVID-19 vaccine. The name of the COVID-19 vaccine product and the medical condition must both be listed.
- ・Medical contraindications to COVID-19 vaccination include immediate or severe allergic reaction (e.g., anaphylaxis) after a previous dose or component of a COVID-19 vaccine or known allergy to a component of a COVID-19 vaccine.
- ・Must have sufficient personally identifiable information (full name plus at least one other identifier such as date of birth or passport number) to confirm that the letter matches with your passport or other travel information.
こちらの日本語訳は次の通りです。医療上の禁忌があり、ワクチン接種を受けることができない人は、以下全ての要件を満たす医療機関発行の公式文書を用意する必要があります。
- ・医療機関の名前/住所/電話番号/担当者(医者)名/日付/署名を含む、公式なレターヘッドが使用されていること。
- ・COVID-19ワクチン接種に禁忌であることの明記
- ・ワクチン名と病状の記載
- ・パスポート/その他渡航書類と一致した旅客氏名、生年月日の記載
また、医療機関からのレターの言語に関しては、このような記載があります。
If your letter is in a language other than English, check with your airlines or aircraft operator to find out if translation of the letter is necessary for their review.
アメリカ入国の際にチェックされた場合、英語で書かれていないと担当者が読めずトラブルになる可能性がございますので、上記書類については英語での作成を依頼することを強く推奨しています。各医療機関などで英語での作成が困難な場合は、最寄りの領事館や航空会社など関係各所に事前に確認することをおすすめしています。
ワクチン未接種者の宣誓書に関する補足事項
健康上の理由によりワクチン接種証明書を提示できない方を含むワクチン未接種者については、宣誓書 (Attestation Form) を2組 (日本の出発空港の係員への提出用と、自己隔離が終了するまでご本人が携帯する用) 用意する必要があります。こちらの宣誓書内 (SECTION2: E. Exception) では、ワクチン接種証明書不所持の場合、ワクチン接種における特別措置に該当している旨の宣誓 ・アメリカ入国後にコロナ検査を受けることへの宣誓・自己隔離に関する宣誓などが必要です。宣誓書を含む各書類の確認は、日本の出発空港でのチェックインで行われ、アメリカ到着空港ではランダムにチェックが行われる予定です。
※こちらの記事でご案内した内容は、体験談としての一例であり、アメリカへの入国を確約できる内容ではございませんので、あらかじめご了承ください。また、今後も各政府機関の情報は流動的となる場合がございますので、該当のお客様におかれましては、お客様の責任において航空会社、医療機関や政府関係各所へご確認をお願いいたします。