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アメリカ駐在の体験談(赴任後)

アメリカ駐在生活がいよいよスタート。この記事では当社駐在スタッフが実際に体験した赴任後の各種手続きについてご案内します。

※ このページで掲載された情報は、2020年11月30日時点の参考情報であり、当社のロサンゼルス駐在員が体験した事を基に作成されております。新型コロナウィルスの影響により対応方法が変更されている場合がございますので、ご自身でも各種機関へ必ずご確認下さい。

ANA CARD USAクレジットカードのアクティベーション

お申込み時に指定した住所にクレジットカードと案内の一式が手元に届きましたら、アメリカ到着時に早速アクティベートの手続きを行いましょう!アクティベートの手続きをしなければクレジットカードをそのまま利用することは出来ません。また、この手続きはセキュリティーチェックすなわちご本人確認になります。

アクティベーションの方法は、案内レターに記載された電話番号にお電話いただき、自動音声に従って進むだけでOKです。アクティベーションが完了しましたら、カード裏面にご署名いただき利用が可能となります。

今回は、申し込みの際に一旦仮の住所としてロサンゼルス事務所で申請していたため、入国後すぐにアクティベーションを実施し、住居決定後は、登録住所を変更しました。今ではクレジットカードをフル活用しています!
※FirstBankcardのアプリをダウンロードしておくと、カードの支払や住所変更が簡単に出来ます!!!

銀行口座の現地手続き

支店窓口での手続き ‐住所変更&SSN(Social Security Number)の申告-

日本で申し込みされた際、日本に居たときの現住所で申請登録していますので、アメリカの住居決定後、速やかに住所変更する必要があり、またSSNも申告しなければいけません。住所変更については、事前に住所変更書類を印刷して書いて行きましたが、新型コロナウィルスの影響なのか、住所が記載された書類やメモを見せるだけでOKでした。また、SSNについては、現状まだ取得出来ていない事をお伝えしたところ、「No problem」と案内があり状況を理解いただけた様子でした。SSN取得後、再度窓口に行く予定です。

ユニオンバンクジャパニーズカスタマーお電話での手続き ‐小切手帳の手配‐

支店窓口でも手配を依頼することは出来ますが、確実に日本語で対応いただけるジャパニーズカスタマーへ依頼された方が便利ですし安心です。優しく丁寧に対応いただき、通常14営業日ほどで米国住所へ届くとのことでしたが、駐在員Aさんは7営業日には到着していたそうです。

1点補足ですが、お伝えした住所を事細かく再確認するようにしましょう!特に、アパートなど部屋番号がある場合は、部屋番号の入力が漏れていて、チェックブックが届かないといったケースが発生します。実際に、この確認が漏れた駐在員Bさんは、1か月経ってもチェックブックが届かないといった事がありました。

また、ユニオンバンクの一部支店には、日本語が話せるバイリンガルスタッフが駐在している支店もありますので最寄の支店をお探しいただくとより安心かと思います。ただ、新型コロナウィルスの影響により現在常駐ではない場合がありますので、ご注意ください。

Social Security Number (SSN) の取得

米国で生活するほぼ全ての人が取得している社会保障番号がSSNです。給与の支払いを受けたり、各種個人にかかる税金申告をしたり、あらゆる場面で必要となります。

米国に赴任して真っ先に取得したいSSNですが、新型コロナウィルスの影響により、取得までかなりの時間を要しており、その方法もイレギュラー対応と推察しますが、通常時の手続き方法と変わっています。また、お住まいの手続き事務所によって、取得までの所要日数は異なるようです。

それではロサンゼルス郡トーランスでの手続きを参考に見ていきましょう!!!

新型コロナウィルス発生前

最寄のSocial Security Officeに出向き窓口にて申請手続きを行います。必要書類は、パスポート / ビザ / I-94の3項目です。窓口にて申請書と必要書類を提出し、受領レターが発行されるため記載内容に間違いがないか確認します。約1週間~1か月後にカードが郵送されてきます。カードは持ち歩かず大切に保管しておくのが一般的です。SSNはあらゆる場面で必要となりますが、提示を求められることはありませんので、番号を暗記しておきましょう。

新型コロナウィルス発生後

Officeは入場制限されアポイントが必要となります。手順としては、最寄のOfficeへ訪問するのではなく、Waiting Listにエントリーするための電話をする事から始まります。

最寄のOfficeへ電話します。日によって繋がりにくい事もありますが、根気よく電話し続ける必要があります。また、対応者は英語またはスペイン語のみです。この時に、お伝えする項目は、名前/誕生日/米国到着日/ビザの有無orビザの種類/電話番号の約4項目となります。※最寄のOfficeを確認する際はコチラ

Social Security Officeから申請者宛てに電話が来るようになっており、その際に、訪問日時と必要書類の連絡があります。

②で指定された日時にOfficeへ行きます。必要書類も漏れなくお持ちになってください。必要書類は、パスポート/ビザ/I-94/SS-5(申込み用紙で、予めフォームを入手し記入しておく必要があります)/会社発行のレター(雇用証明)の5項目となります。無事に申請手続きが完了し、受領レターが発行されるものと思いますので、記載内容に間違いがないかご確認ください。※SS-5 Formはコチラ

約1週間~1か月でカードが郵送されてくるものと思いますので、到着しましたら大切に保管してください。

※当社社員は、①から③まで約2か月弱ほど待たされております。2020年11月中旬に米国赴任。到着翌日に①を終了。③のOfficeでの面談は2021年2月初旬に終了。④のSocial Security Cardは3月末に到着しました。

Driver's License (DL) の取得

アメリカに居を構えて車を運転する場合、Driver’s Licenseは必須になります。お酒を購入したり、アメリカ国内線の飛行機に搭乗する際にも必要となります。

Driver’s Licenseには、『DL』と『Real ID』の2種類があります。この違いは、運転免許証SSNが紐付いているかの違いです。アメリカ国内線を利用する際にパスポートを必要とするのがDLで、パスポートを所持する必要が無いのがReal IDです。

取得までの手順は以下の通りです。
 ①DMVホームページでご自身の情報登録
 ②筆記試験
 ③実技試験
 ④免許証の受領(郵送)

それではロサンゼルス郡トーランスでのDL取得までの流れを参考に見ていきましょう!!!

手順Ⅰ

筆記試験を受けるために、まずはDMVホームページにてご自身の情報を登録しておく必要があります。日本語でも対応していますので、英語または日本語等を選んでいただき手順に沿って登録していきますと、確認コードが付与されますので控えて置くか画面をコピーしておいて下さい。その際に、身長/体重/髪の色/目の色を登録しますが、その内容が免許証にそのまま記載されます。

手順Ⅱ

次に筆記試験です。最寄のDMVに出向き整理券を受け取ります。その整理券に「何時に来てください」とアポイント時間が記載されています。その日の状況によって、翌日となることもありますので、なるべく早めに受けたいという方は、最寄Officeの営業時間を確認し開始前からスタンバイしておいた方が良いかもしれません。

必要書類:パスポート、ビザ、I-94、自宅の賃貸契約書、手順Ⅰの事前登録済み確認コード

①DMVで整理券を受け取ります。

②アポイント時間にOfficeへ行きます。

③館内入口付近の受付係員へ必要書類を提出します。その際に携帯番号を聞かれ伝えると、提出書類はその場で戻され、携帯電話にショートメッセージが届きDMV ticketが送られてきますので館内に入ります。
※DMV ticketは館内呼び出しで使用されます。

④館内の電光掲示板でDMV ticketの番号呼び出しがあるまで待機し、自身の番号が表示されましたら、表示された窓口へ行きます。

⑤窓口で必要書類すべてを提出し、試験のための料金を支払ます。支払方法は、現金またはクレジットカードで支払いが可能です。
※2020年11月時点では料金$37でした。最新の料金はご自身でご確認ください。

その後、視力検査もありこの窓口での手続きは終了となります。別の窓口に行くように指示がありますので、その窓口に行きます。
※申請手続きの間、窓口の方に「SSNは持っていないのか?」と聞かれますので、SSNの進捗状況を説明しつつ「Not Real ID」と話すとDLの手続きで進めてくれます。駐在員2名ともにSSNについて聞かれています。SSNをお持ちの方は、Real IDの申請が可能ですのでSSNを提出します。

⑥次の窓口では、写真撮影/指紋と手書きサインの登録があります。
※実技試験合格後に届く免許証にはこの写真とサインが載ります。

⑦その後、Examination Areaに行くように指示がありますので進むと、いよいよ筆記試験となります。筆記試験とは言っても、パソコンで試験することになり、スタンディングで実施します。
※カリフォルニア州においては、日本語でも試験を受ける事が可能ですが、対応言語は州によってさまざまです。

⑧合格して係員にその旨伝えると窓口で合格証が発行されますので、筆記試験はこれで終了となります。

【イメージ】トーランスのDMV外観

【イメージ】携帯に送られてくる館内呼び出し番号

【イメージ】館内の呼び出しビジョン

駐在員AさんとBさんは営業開始前の午前7時前に最寄Officeを訪問し整理券を取得して、当日の午前中に手続きを完了後に筆記試験を受けることが出来ています。 

ちなみに、不合格の場合には、3回まで追加代金無しで追試が出来るようですが、インターネットで検索していただくと筆記試験問題集が多く掲載されていますので、事前に勉強しておく事をお勧めします!

手順Ⅲ

最後に実技試験です。実技試験については、DMVホームページでアポイントを取る必要があります。空きのある日時と都合の良い試験会場のOfficeを選択し予約を完了すると、予約確認書とともにQRコードが発行されますので、控えて置き印刷してお持ちになってください。また、米国の実技試験は、日本とは異なり指定された試験車があるのではなく、ご自身で試験に使う車両を準備します。現地の方は親や友人の車を利用しますが、駐在員の場合は社用車かレンタカーになると思います。
また、既に米国の運転免許証を所持している方が一緒に行く必要があり、ご自身のみでは実技試験は出来ませんのでご注意ください。流れは以下の通りです。

①アポイントの当日、エントランス付近で受付係員へ必要書類の予約確認書/筆記試験合格証/試験車両のRegistration/試験車両の保険IDを提出すると、提出書類を戻されて、受付窓口へ行くように指示があります。

②受付窓口に必要書類を提出し、また米国の運転免許証を所持している方の免許証も一緒に提出します。必要書類に不備がなければ係員から「車で試験場所に車を持ってきて待機してください」と指示がありますので、車を移動して指定場所で待機します。

③DRIVING TEST LANEで待機していますと、試験官が来て挨拶が終わるとすぐさま試験開始となります。

④まずは、手信号の確認→デフロスター等のスイッチ在処の確認→方向指示器、ハザードおよびクラクションの動作確認があります。

⑤実技試験開始(公道走行)。試験官が助手席に座り、どこに行くのかなど英語で指示を出してくれるので指示に従って走行します。

⑥公道走行試験を一通り終了してDMVに戻りますと、試験官から試験結果のフィードバックがあり、その場で合否を伝えられます。

⑦合格の場合、試験官から「何番窓口に行くように」と言われ試験結果の表を渡されます。

⑧窓口で試験結果の表を提出して、紙の免許証(Temporary License)を受け取り終了となります。

実技試験前の薦め!!!

一般の方がYouTubeで実技試験の様子を公開していますので、実技試験前に見ておく事をお勧めします!
イメージトレーニングにもなり、一連の流れや様子が分かりますので、何も情報がなくチャレンジするよりも、
少しリラックスして実技試験に挑む事ができると思います。

手順Ⅳ

日本の場合は、試験合格後のその日のうちに免許証が発行されますが、米国の場合は郵送で届きます。駐在員のケースですと実技試験合格から約10日間ほどで自宅に郵送されてきたようです。